Claude Codeスキルのmodel指定で、同じアクセスレポートの所見をFable・Opus・Sonnet・Haikuに書かせてみた
私の経験に基づく記録ですので、これを推奨するものでも、動作を保証するものでもありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
前回、アクセスレポートの所見を「4つの問いに順番に答える」型に固定しました。
数字を出すところはスクリプトなので、所見を書くところだけがモデルの仕事になったのですが、
ということはモデルを変えたら所見だけが変わるはずだよな?と思い、試してみました。
やったこと
スキルのSKILL.mdの先頭(frontmatter)に model: を1行足すだけです。
公式ドキュメントには「このスキルが動いている間に使うモデル。そのターンの間だけ効いて、次のプロンプトでセッションのモデルに戻る」とあります。
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name: blog-stats
description: …
model: haiku
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指示は毎回同じで、期間も固定しました。
/blog-stats –from 2026-09-27 –to 2026-10-24 –index
同じスキル本文をFable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5で回して、
トランスクリプトに残ったモデルID(claude-fable-5-1・claude-opus-5-5・claude-sonnet-5-5・claude-haiku-5-5)で、本当にそのモデルで動いたかを確かめています。
4モデルの所見を問いごとに並べる
スクリプトの出力は4つとも同じなので、所見だけを問いごとに並べます。
1. 本物の読者は何人いたか
| モデル | 所見 |
|---|---|
| Fable 5.1 | 本物の読者は、Google 検索から自動実行モードの記事(ID=196)に着地して 28秒いた 2 セッションだけです。直接流入では 1Password #3(122秒)・#1(89秒)・スキルの作り方(19秒)が長めですがめもちょさん自身の可能性があるので別枠です。 |
| Opus 5.5 | 本物の読者は2セッションでした。どちらも Google 検索から来て、滞在は10秒以上です。google の (not set) は0秒なので数えていません。bing の1件は着地の上位10に出ていないため分かりません。直接流入で滞在が長いものは chrome-1password-skill(122秒)と chrome-1password-login(89秒)で、めもちょさん自身の閲覧の可能性があります。 |
| Sonnet 5.5 | 本物の読者は1人です。google / organic で /claude-code-auto-mode-permission に着地した28秒滞在の1セッション(2件ある着地行が同一の人かは不明)。bing の1件は着地行になく、google の別の1件は (not set)・0秒なので数えていません。direct のうち滞在が長いのは /chrome-1password-skill(122秒)・/chrome-1password-login(89秒)で、めもちょさん本人の可能性があります。 |
| Haiku 5.5 | 本物の読者: 検索(google / organic)から滞在10秒以上は2セッションで、いずれも /claude-code-auto-mode-permission/ への着地(1回28秒)。bing / organic の1件は着地先が出力に無く分からない。direct で滞在が長いもの(1Password 自動取得の2本: 89秒・122秒)は別枠。 |
違い: Sonnetだけ「1人」と数えて、2セッションが同じ人か分からない、と添えています。Fableは直接流入に「スキルの作り方(19秒)」まで入れました。OpusとHaikuは、着地の行に出てこないBingの1件を「分からない」と書いています。
2. 何が読まれたか
| モデル | 所見 |
|---|---|
| Fable 5.1 | 読まれたのは ID=196 で、Search Console でも同記事が 2.8位・6表示 2クリックと唯一クリックが付いています。来た検索語はクエリ上位に出ておらず匿名化されて見えません。 |
| Opus 5.5 | 2セッションとも /claude-code-auto-mode-permission/(ID=196)に着地して28秒いました。Search Console ではこのページが平均2.8位・6表示2クリックです。検索語は匿名化されていて見えません。 |
| Sonnet 5.5 | 読まれたのは auto-mode-permission の記事(Google で平均2.8位・6表示2クリック)だけです。クエリは匿名化されて見えません。「1password 領収書」(16位)や「google search console api」(23位)は表示1回ずつでクリックはありません。 |
| Haiku 5.5 | 何が読まれたか: 検索で着地したのは自動実行モードの記事のみ。Search Console では同記事が平均2.8位・6表示2クリックで、今期の検索流入はここに集中。クエリは匿名化されて見えず、どの語で来たかは不明。「1password 領収書」(16位・表示1)は判断材料にならない。 |
違い: 4つとも同じ記事・同じ順位に行き着いています。SonnetとHaikuはクリックが付いていない検索語にも触れました。FableとOpusは、出力には無い記事のID(設定ファイル由来)を書いています。
3. 前回から何が変わったか
| モデル | 所見 |
|---|---|
| Fable 5.1 | 前期間はローンチ前の 0 なので中身で見ると、検索流入は Google 3・Bing 1 で、クリックは全て 196 に集中しています。インデックスは 10/25 公開の /blog-stats-improve/ が未発見で新たに未登録に入り、/start/ と /contact/ は発見のみのままです。 |
| Opus 5.5 | 前期間はローンチ前で0なので、差分ではなく中身を書きます。検索結果への表示は6ページで始まっていて、freee-receipt-prepaid-rule が4.0位、chrome-1password-skill が6.0位ですが、クリックはまだありません。インデックスで新たに未登録になったのは /blog-stats-improve/ だけで、10/25 公開の記事がまだ Google に見つかっていない状態です。 |
| Sonnet 5.5 | 前期間はローンチ前で全て0のため、差分ではなく中身を見ています。新たに未登録になったのは /blog-stats-improve/(公開直後で Google に未発見)だけで、/start/ と /contact/ は前回から変わりません。 |
| Haiku 5.5 | 前回から何が変わったか: 前期間(8/30〜9/26)はローンチ前のため0で、差分ではなく中身で見る。インデックスは17件登録。前回(同日10/25の記録)から新たに未登録になったのは /blog-stats-improve/ で、公開直後で Google がまだ URL を発見していないため。/start/ と /contact/ は発見のみで未登録のまま。 |
違い: 「前期間が0なので差分ではなく中身を書く」は4つとも守っています。選んだ中身が違い、Fableは検索流入の内訳、Opusは順位が付いたのにクリックが無い記事、Sonnetはインデックスだけ、Haikuは登録済みの件数(指示では復唱しないことになっている数字)でした。
これも気に入ったのはOpusでした。
4. 次にやること1つ
| モデル | 所見 |
|---|---|
| Fable 5.1 | 次は、順位が付いているのにクリック 0 の /freee-receipt-prepaid-rule/(4位・2表示)と /chrome-1password-skill/(6位・2表示)のタイトルを、検索語がそのまま入る形に見直すのを1つ挙げます。 |
| Opus 5.5 | 次にやることは、予定どおり196の掘り下げ記事(自動実行モードが止まるときと止まらないとき)を進めることです。検索から本物の読者が来ているのはこの記事だけなので、ここを厚くするのが一番効きそうです。 |
| Sonnet 5.5 | 次にやること: Search Console で /blog-stats-improve/ と /start/ の URL 検査を行ってインデックス登録をリクエストする(めもちょさんの操作)。 |
| Haiku 5.5 | 次にやること1つ: 検索で拾われた記事は自動実行モードの記事だけなので、Search Console の検索パフォーマンスで /claude-code-auto-mode-permission/ に付いたクエリをめもちょさんが画面で確認し(閲覧のみ・設定変更なし)、同じ系統のつまずき系の検索語を次の記事の題にする。 |
違い: 4つとも別の提案です。Opusは出力に無い「予定どおり」の記事の話を根拠にしました。設定に触る提案に「めもちょさんの操作」と添えたのはSonnetだけで、Haikuは「閲覧のみ」と添えています。
この中で気に入ったのはOpusの提案でした。
比べてみた
| Fable 5.1 | Opus 5.5 | Sonnet 5.5 | Haiku 5.5 | |
|---|---|---|---|---|
| スクリプトの出力が出てから所見まで | 27秒 | 21秒 | 11秒 | 23秒 |
| 出力トークン | 2,868 | 2,783 | 1,941 | 5,315 |
| 4問に順番に答えたか | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 出力に無い数字 | 記事のID(設定ファイル由来) | 記事のIDと「予定どおり」(設定ファイル由来) | なし | なし |
| 本物の読者の数え方 | 2セッション | 2セッション | 1人(同じ人か不明と添えて) | 2セッション |
| 次にやること1つ | タイトル見直し(2記事) | 読まれている記事の掘り下げ記事を書く | URL検査(2ページ) | 検索語を確認して次の題材に |
| 所見の長さ | 1,180字 | 1,459字 | 1,212字+注記 | 1,571字+補足 |
| です・ます | ○ | ○ | ○ | ×(常体・体言止め) |
スクリプトの実行時間(約2分半)は4つとも同じなので、表には入れていません。
入力トークンも、同じスキル本文を渡しているので4つともほぼ同じ(約11万)でした。
気づいたこと
- 数字はどのモデルも出力どおりで、無い数字を作ったものはありませんでした
- 「本物の読者は何人か」でSonnetだけ「1人」と数えて、2セッションが同じ人かは不明、と添えていました
- 「次にやること」は4つとも別の提案でした。Opusだけ、出力には無い「予定どおり」の記事の話を持ち込んでいます
- Haikuは一番長くて常体なので、「です・ます」「8行以内」の指示を守れていません
- 手順1の
--checkを実行したのはFableとOpusだけで、SonnetとHaikuは本番だけ叩いていました - 全体的に、私が気に入ったのはOpusでした
Fableが守って、Opusが少し破った
Fableの所見は、4つの中で一番まじめに手順を守った回でした。
手順1の --check を別に叩いてから本番を回したのはFableだけで、所見も一番短く、
問4も「順位が付いているのにクリックが無い記事のタイトルを見直す」というスキルの例文を、出力の数字にそのまま当てはめた教科書どおりの答えです。
一方でOpusは、出力には無い「予定どおり」の記事の話を根拠にしていて、「出力に無いことは推測しない」というルールを少し破っています。
私が気に入ったのはその破った方だったので、
所見の型が「出力の中だけで答える」設計になっている以上、ルールを守るほどFableのような淡白な答えになり、気の利いた答えはルール違反の側に出る、ということのようです。
まとめ
4つを見比べて、私が気に入ったのはOpusでした。
他のモデルも数字は正しく読んでいましたが、Opusは「順位は付いているのにクリックが無い記事」や「次に書く記事」のように、
次に何をすべきかが明確になり、所見として一番しっくりきました。
Sonnetは一番速くて短く、Haikuは長くて指示を守れていない、という違いもありました。
どのモデルを使うかは、こうやって結果を見比べて決めるのがいいのかもしれません。